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『デカダンス』 感想振り返り 後編

【前編】

subculhassin.hatenablog.jp

 

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©DECA-DENCE PROJECT

 目次

 最高潮の盛り上がり

デカダンスログイン画面からの始まる第7話。

やっぱりゲーム画面ってだけで熱くなるんですよね。

SAO1期1話の時と同じ感覚でした。

 

カブラギが復帰したデカダンスはタンクに大穴が開きガドルが侵入する事態に。

一時的に対処するもいつまた入ってくるか分からない状況。

ナツメたちタンカーは穴を塞ぐため協力していく。

 

終盤のナツメとの再会は名シーンです。

カブラギは諦めないナツメに救われたと伝えるも、もう帰ってこないカブラギの代わりに強くならなきゃと涙を流すナツメ。

アカウントの違うカブラギは友達として接しています。この彼のもどかしい思いがひしひしと伝わってきました。

平和になんかならないかもしれないというナツメ、不条理な真実を知りつつ今まで何もしてこなかったカブラギはいよいよ立ち上がる。

このシーンが作品通して一番好きです。

 

サブキャラの活躍

ここから終盤、カブラギはシステムを壊すためガドル工場の破壊やデカダンスを終わらせるために奮闘していきます。

そのなかで一番活躍したのはおそらくジルでしょう。

彼女はとても聡明でシステムに詳しい。施設からデカダンスをログインできるのも彼女のおかげです。

その正体はデカダンスの元開発メンバー。

正直ここまで活躍させるならもっとジルの過去などを掘り下げて欲しかったと思いました。

ミナトも同様に最終回では欠かせない役割を担っています。またお前と一緒に戦いたいと言っていましたし、ランカー時代の背景などを映し出した方がよかったです。

まあそれをやるには1クールでは無理ですけどね。

 

一方のメイン2人

カブラギは最後まで必死に抗い続けました。幾度となく《ゲーム警察》に阻まれながらも諦めず壊れるまで戦いました。主人公としては及第点だと思います。

 

問題のナツメですが、

もっと活躍させてほしかった・・・

ですね~。

 

カブラギと協力してガドル工場を壊しに行くシーンでも道中で足を引っ張っていましたし、役に立ったのはレバー押すくらい?

最終回の逆シャアオマージュの下りとかはありましたけど(笑)

 

この2人をダブル主人公としそれぞれ一人称視点で同時並行で進んでいく展開ならもっと感情移入しやすかったかなと思います。

 

ナツメの友達のフェイとも和解する流れが随分浅かったですし、リンメイとも1話以降ほとんど絡みがなく回収しきれていなかったかなと感じました。

 

過去の踏襲、王道展開

第1話の完成度の高さによる期待、第2話でのどんでん返しの世界観によって新しいアニメの境地が観られるのではと思っていました。

しかし、終わってみればストーリー展開は王道でした。

最後の力を振り絞り、死んだと思ったはずの主人公が生きてヒロインの元に帰ってくるラスト。バックアップっていうのはこの作品らしいですけど(笑)

 

過去の名作を観ていない若い層に向け、最高峰のアニメーションで表現した作品だったと言えるかもしれません。

 

総括

後編は随分厳しい評価をしてしまいましたが、『デカダンス』が面白いのは間違いないです。ただ個人的に期待値が高すぎた故にこういう所感になってしまったかなと思います。

 OPの「Theater of Life」はめっちゃ最高ですし。鈴木このみさんは本当に駆け抜けるような映像にマッチしますよね。

 

以上で『デカダンス』感想振り返りでした。

NUTさん、次回作も待ってます!!

 

 

<参考文献・関連リンク>

decadence-anime.com