2次元は世界を救う

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『デカダンス』 感想振り返り 前編

今回は『デカダンス』の感想振り返りです。

夏アニメが始まった時、PV観て一番刺さった作品でした。

しかし途中まで観て溜めてしまっていましが、友人に勧められ一気見しました。

いや~面白かったですね~。なんで追って無かったんだろう。自分の感性が間違っていなかったと安心しました(笑)

 

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©DECA-DENCE PROJECT

目次

作品情報

原作 DECA-DENCE PROJECT

監督 立川譲

シリーズ構成・脚本 瀬古浩司

キャラクターデザイン 栗田新一

アニメーション制作 NUT

 

現代アニメーションの暴力

一番最初のPVは1年前に公開されていたんですよね。

デカダンスの綿密な描写とナツメのアクションシーンが描かれていて、またあの『幼女戦記』を制作したNUTさんとあってとても期待していました。

PVは一般的に早くても半年前、2,3か月前に公開されるものなので制作陣の自信がそこに表れていたと思います。

PVの勢いそのままに第1話の掴みは凄まじいものでした。

 

ガドルという人類を滅亡の危機に追いやった生物と戦うためデカダンス内部で暮らす人間達。

幼いころに父と右腕を無くしたナツメ。戦士を志望していたが、現実は厳しく装甲修理人になりカブラギと出会う。

 

ナツメは活発で男勝りな性格でとてもキャラデザとマッチしています。

後半のカブラギによるアクションシーンは線が細かく躍動感があって本当に見事で目を見張るものでした。

第1話時点ではこれからカブラギとともにガドルに立ち向かっていくナツメが描かれるのだろうと思っていました。

 

 

衝撃の第2話

王道バトルアクションが見られるのかと思いきや、、、

なにこれ同じアニメ?

正直な感想です。(笑)

 

ちゃぶ台返しの衝撃の世界観、これが『デカダンス』です。

実はナツメたちが生きている世界は、サイボーグが運営している娯楽施設だったのです。

ただ単なる仮想空間などではなく、あのフィールドは実在する場所でありナツメたち人間も実在しています。

サイボーグは絶滅危惧種となった人間を商品として施設を運営しているということです。

そしてサイボーグのカブラギを主人公とし無気力になった経緯が語られます。

 

初見のときは世界観や設定を理解するのに苦労しましたね。

ここで早くも視聴者をふるいにかけているなと思いました。

この逆転の発想、創作の新しい挑戦を感じさせられました。

 

ナツメの飛躍的な成長

システムに認識されてないバグであったナツメに興味を持ち、カブラギは戦うための指導をします。

最初の実践訓練では戦闘のスピードについていけないナツメ。

特訓はグライダーに乗ったり、海で泳いだり、走ったり。

いちいち表情が豊かに変わっていくところが面白く、可愛らしいですよね。

ペットのパイプに服を着せたり、カブラギに右手を改良して貰ったときの笑顔もまたいい。

成長したナツメは戦場で訓練の成果を発揮し、”最強の女戦士”クレナイに認められ念願の《かの力》に入隊します。

自分に自信を持ちたくて、自分を変えるため彼女は戦場に向かいます。

 

不都合な世界

ナツメに生きる希望に与えられ、救われたカブラギ。彼のなかでナツメは大切な存在となっていく。

そんななかシステムで必ず負けるというシナリオが組まれたイベントが開始しようとしていた。

 

サイボーグが管理している世界。人間を大切に思うことがこの世界では異常なことだということですね。ナツメを死なせたくない、けど真実は話せない。狭間に立たされるカブラギの苦悩が感じられました。

 

戦場に強行したナツメを助けに行くカブラギ。親友の総司令官ミナトに止められるもギリギリの限界まで足掻くナツメに感化され、ガドルαを倒す。

 

この限界まで足掻く、最後まで諦めないってところがこの作品のテーマの一つではないかと思います。

ナツメとカブラギはお互いに影響を与え合いながら成長していきます。

 

バグ矯正施設

ゲームのシナリオを変えシステムに違反したカブラギは《ゲーム警察》に捕まり、矯正施設に送られる。

そこでガドルの糞を処理する仕事をさせられるが、ある時出会ったサルコジから施設からデカダンスにログインできる方法があると聞かされる。

そこにはかつての同僚、ドナテロとターキーがいた。

カブラギはナツメに会いに行くためドナテロと決闘をし、勝利する。

 

また濃いキャラクターの多いデカダンスですね。ドナテロはお調子者ですが、しっかり信念を持っており熱いキャラだなと思いました。

 

前編まとめ

長くなりそうなので今回はここまでにします。

6話まででも展開がジェットコースターのように変わってくこの作品、底知れないものを感じました。

 

 

<参考文献・関連リンク>

decadence-anime.com