【過去アニメ紹介】『氷菓』感想レビュー
目次
はじめに
今回紹介するアニメは『氷菓』です。
何を思い立ったのか、急に日常系が見たくなって見返しました。
丁度、同じ京アニ制作の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が絶賛公開中なのでいい機会だと思い、紹介します。
改めて見返しても全く見劣りしない作画で、OPから感動しました(笑)
作品情報
監督 武本康弘
シリーズ構成 賀東招二
アニメーション制作 京都アニメーション
2001年10月〈古典部〉シリーズ第1弾『氷菓』刊行(角川スニーカー文庫→角川文庫)
2012年春、夏(4月~9月)2クール、『氷菓』の題名でテレビアニメ22話で放送
大まかなストーリーとしては主人公の折木奉太郎が姉の紹介で「古典部」に入り、そこで出会ったヒロイン千反田える、中学から友達の福部 里志、伊原 摩耶花と学校生活のなかで謎解きをしていくという物語です。
氷菓というタイトル
アニメ制作陣は原作小説1巻のタイトルをそのままアニメの題名に持ってきました。
これは結構原作がシリーズと名付けられているときによく使われますよね。
例えば、〈物語〉シリーズの化物語、涼宮ハルヒシリーズの憂鬱などラノベ黎明期に多いように思います。
シリーズと付くだけあってビックタイトルばかりですね(笑)
アニメ(ラノベ)とミステリーのコラボ
現在は角川文庫から刊行されていますが、元々はスニーカーレーベルでアニメ化もされていることからラノベと定義してしまってもいいでしょう。
ライトノベルでもそうですが、アニメでもミステリーを題材にしている作品は多くありません。
異世界ファンタジーのように派手にするか、ほのぼの系でキャラクター人気を狙うかの二択が多いアニメ業界です。
10年前でもその傾向はありましたが、日常系のなかでもある程度起伏を取り入れるためにミステリーを採用し、ヒットさせたのは凄いことだと思います。
繊細な映像美
ストーリーは起伏が少なく、物語としては少し単調で退屈に感じる人もなかにはいるかもしれません。
しかし、最後まで飽きずに見れてしまうのはやはり京アニクオリティの作画あってこそでしょう。
学校の机、階段、窓。喫茶店、商店街の風景描写、川の流れる水秒写。すべて爽やかで美しい。
内容そっちのけで背景を見てしまうことも多々あり、放送当時、巻き戻しばっかりしてた記憶があります(笑)
作者の出身地である岐阜県の高山市が舞台になっており、観光地としても有名です。ずっと聖地巡礼行きたいと思ってるんですが行けてない……
特に1期OPの水が弾けて色がつく演出がとても好きでした。ChouChoさんの「優しさの理由」と非常にマッチしていて毎回飛ばさずに見ていました。
えるたそがかわいい
西屋さんのキャラデザでどのキャラもいいんですがやはりメインヒロインの千反田える(通称えるたそ)の可愛さは尋常じゃないです。
ギャップ萌えとはこのことを言うんでしょうか。
黒髪ロングで成績優秀、料理上手、常に敬語と一見お淑やかなイメージかもしれません。
しかし「わたし、気になります!」
が口癖なくらい好奇心旺盛です。
また表情豊かで距離感が非常に近い。
はっと我に返って恥ずかしがる表情なんかめっちゃかわいい。
佐藤聡美さんの演技も相まってとても魅力的なキャラクターです。
まとめ
日常系アニメのなかでは随一の作画レベルを誇る作品です。
とても8年以上前の作品だとは思えないものなので、まだ見ていないという方は是非ご覧になってください!!
<『氷菓』が見られる動画配信サービス>
(2020年9月現在)
U-next、hulu、バンダイチャンネル、dアニメストア
<参考文献・関連リンク>
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